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エル・クラシコ

今日はサッカーの話。

今日早朝(スペインでは昨晩)、サッカー界で最高の試合の一つであるエル・クラシコ(El Clásico)があった。
春休みだからせっかくだしライブで見ようと思って早朝に起きたのだが、残念なことに二度寝してしまった……。
まあ、録画しておいたのでその後起きてから見た。

エル・クラシコはスペイン語で、英語にすればThe Classicだ。
レアル・マドリーFCバルセロナという2つのチームが戦うが、この2つのチームはスペインで最もレベルが高いチームであるだけでなく、世界でも有数のトップチームである。
本拠地はそれぞれマドリードバルセロナだが、歴史的経緯もあり非常に対抗意識が強い。
スペインのあるイベリア半島には昔いくつかの王国があって、それらが統合されたものがスペインであり(ポルトガル王国だけが独立した)、それゆえ今でも独立運動が盛んに行われている。
言語に関して言えば、スペインは多言語国家であり州によって公用語が違う。
バルセロナのあるカタルーニャ自治州にはカタルーニャ君主国が元々あったし、今でもカタルーニャ語が話されている。
個人的には歴史的経緯が過剰に結び付けられて語られるのは好まないが、切り離して語ることはできないだろう。

サッカー界のイベントには代表チームが戦うワールドカップとかがあるが、自分はクラシコもワールドカップの決勝と並ぶ最もスペクタクルな試合の一つであると思っている。
サッカーは特に連携が重要なチームスポーツであるから、いい選手を11人揃えればいいというわけではない。(そもそも選手の良し悪しはそう簡単にはかられるものではない)
クラブチームが見せる連携の質は、試合の直前に召集されて短い時間だけの合同練習をする代表チームのそれとは異なる。

特にスペインのサッカーが好きな自分にとって、クラシコはこの上ない重要な試合なのだ。

こっから下は試合結果含めたネタバレ的内容。サッカーファン向け。若干バルサ寄り。









試合はレアル・マドリーのホーム、サンティアゴ・ベルナベウで行われた。
結果は3-4でアウェーのバルサの勝利。
リーグ戦残り10試合で勝ち点差でマドリーが4点リードする展開だったが、ここでバルサが勝ち点差を1点に縮めた。
今年の優勝争いにはアトレティコもいるから、全くわからない。

マドリーはベストメンバーで臨んだという感じだった。
ベイルもなんだかんだアシストをたくさん記録しているし、年が変わってからベンゼマは絶好調だ。
アンチェロッティ体制になってからやっとメンバーが固定されたという感じである。
ポイントはディ・マリアがインテリオールでプレーしてるところだろう。
ディ・マリアモドリッチは非常に良い。

対してバルサネイマールとセスク抜きのチームで前節オサスナに大勝していた。
調子が悪いからなのかクラシコ前に温存したのか理由はわからないが、最近のネイマールは低調だ。
そのかわりペドロとアレクシスは非常に良い。特にアレクシスはセカンドボールの反応が素晴らしく良い。
だが、クラシコではネイマールとセスクを先発させ、ペドロとアレクシスはベンチスタートとなった。
前節素晴らしいミドルを決めたイニエスタをウイングで起用した。

イニエスタのゴールでバルサが早くに先制するも、ディマリアからベンゼマへのセンタリングで二度のゴールを決め、マドリーが前半半ばで逆転。
前半終盤にメッシのゴールでバルサが追いつき、試合をふり出しに戻して2-2で前半を終える。
後半はマドリーがPKを決めて勝ち越すが、その後ネイマールの決定的チャンスを阻止したセルヒオ・ラモスがレッドカードで退場。
同時に与えられたPKを決め、バルサが追いつくと再び与えられたPKによってメッシが決勝ゴールを決めた。

久々に面白いクラシコだったと思う。(クラシコは毎回相当面白いが、その中でも面白い部類だった)
マドリーは好調で、前半の2つのゴールはバルサの弱点であるクロスの守備面をうまく突いた。
が、ロナウドは微妙だった。PKをとって自分で決めたが、目立たなかった。
ベイルもあまり目立っていない。
そもそもレアルはボールを持てなかったし、ラモス退場の後ベンゼマが交代してからは特に駄目だった。
ベンゼマは良かったから、別の選手を代えた方が良かったかもしれない。
ベイル下げてディ・マリア(イスコ)がサイド開くとか。

バルサネイマールはやはり不調という感じ。PKもらっただけ。
セスクも微妙だ。
センターバックマスチェラーノとピケだったが、マスチェラーノとバルトラはどっちが良かっただろう……
レアル相手にはバルサの守備は完全に高さ不足だった。
バルトラだと高さはあれどレアルの攻撃陣を相手にするには頼りないか。
攻撃面ではメッシとイニエスタが良かった。シャビも良い。
マドリーは良く守ってたけど、バルサが堅実にやったという感じか。

審判はウンディアーノ・マジェンコ。出したカードはイエロー7枚、(1発)レッド1枚。
すごい批判されてるけど、自分はそんなに悪くなかったと思う。
カードは多かったが、試合を荒らしたわけではない。
PKの判定はきわどいものが多かったが、誤審といえるのはスローで検証映像を見たからであって、審判としての役目はしっかり果たしていただろう。
マドリーは負けたら必ず審判批判だ。みっともない。
ロナウドって選手は向上心強くてストイックなのに、なんであんなに審判批判するんだ……

コパの決勝もクラシコだけど、そちらはどうなることやら。